フィデリティ投信株式会社のポートフォリオ・マネージャーの、ハーリー・ランク氏とスティーブ・ビューラー氏が、それぞれ米国ハイ・イールド債券市場と米国REIT市場について日本で2015年5月15日講演を行ったそうです。

同社の金融商品を売り込むためのポジショントークが含まれていると考えるのが妥当でしょうが、参考にはなる講演です。

私の株式に偏ったポートフィリオから、今後は債券、REITの割合を増やしたポートフィリオに変更していこうと思います。


■参考

●ZUU online~http://zuuonline.com/archives/64368

"米国ハイ・イールド債券の過去30年間の年間騰落率の推移(1986年8月〜2015年3月末)をあげ、「1度たりとして2年連続でマイナスになったことがない」"

"「50%は、2桁のリターンを提供している」とし、高クーポンにより、リターンは高く、下落リスクも押さえられる非常に優れた投資対象である"

"景気回復局面を、不況期(GDP成長率0%より下)、低成長気(同0%以上〜2%以下)、拡大期(同2%より上)の3つに分けて説明し、その中でも、同債券のパフォーマンスは、GDP成長期0%〜2%の低成長期局面においてもっとも良く、11.64%のパフォーマンスが見られる"

"「金利上昇局面においては、米国のREITのパフォーマンスは落ち込むといわれており、確かに米国REITは金利上昇後、一時的にパフォーマンスが低下する」とした上で、「過去9回の金利上昇局面では、米国REITは6回プラスのリターンとなり、そのうち5回は米国株式を上回るパフォーマンスとなった」と述べた。
 また、現在、米国REITと米国株式の相関関係が2001年以降の平均値以下になっており、米国株と米国REITを保有することで分散効果が生まれる点にも言及した。"

●債券への投資は気が進まないのでREITに投資


"全世界株式との相関係数は、先進国REITは0.87、新興国REITは0.53です。

新興国REITの割合を増やそうと思います。
 Vanguard Global ex-US Real Estate ETF (VNQI)

ただREIT市場としては、新興国REITはまだまだ小さいのが気にはなります。"



(2015/06/04)