■以前に人口ボーナス論に基づいて投資した結果

いつだったか忘れましたが、人口ボーナスに期待してフィリピン、インドネシアに投資しました。

SBI証券でiSharesのETFを購入したのです。

 iShares MSCI Philippines (EPHE) 米Yahoo
 iShares MSCI Indonesia (EIDO) 米Yahoo

あまり深く考えずに、少額購入しました。

投資をしているとついつい「遊び」をしたくなります。



結果はフィリピンのETFは上昇し、インドネシアのETFは下がっています。

フィリピンのETFは上がってはいるのですが、上記チャートのとおり右肩上がりの米国S&P500には遠く及びません。

人口ボーナス論だけで投資するのは無理があったようです。

そんな単純な戦略通用するはずもなく、当然の帰結ともいえます。


■人口構成がマクロ経済に及ぼす影響

「人口動態と経済成長の関係」という論文にのっていたIMFの分析結果です。

確かに人口ボーナス論は成り立っているとも言えますが、そんなに相関は大きくはありません。




"1960~1990年のアジア諸国を対象に計量分析を行い、その成長の3分の1が人口ボーナスによるものである"との記述もあります。

人口ボーナス論にのみのっとって投資するのは無理がありそうです。


■人口ボーナス論プラスアルファ

そもそも私がする程度の分析で、プロが割安に放置している国をみつけるというのが無理があるというものです。

インデックス投資派の私としては、おかしな投資行動だったとも思います。

というわけで特定の国への投資はやめました、、、では、投資が楽しくなくなります。

下記のような表をみつけました。

・人口ボーナス期間
・民主化度
・人間開発指数
・GDP規模
という4つの要素が入った複雑な表です。

すべての国をみました。

私がイメージしていたより早く人口ボーナス期が終わってしまう国:ブラジルベトナムミャンマー

下記の表から有望と思った国(昨今の石油価格下落のため産油国は省きました):インド、南アフリカ、フィリピン、トルコ



上図はhttp://diamond.jp/articles/-/15050より引用


■国別の投資方法

●インド

iShares MSCI India (INDA) 米Yahoo 米iShares
Expense Ratio 0.67%

PowerShares India ETF (PIN) 米Yahoo 米PowerShares
Total Expense Ratio 0.82%

WisdomTree India Earnings ETF (EPI) 米Yahoo

●南アフリカ

iShares MSCI South Africa (EZA) 米Yahoo 日iShares
総経費率0.61%

●フィリピン

iShares MSCI Philippines (EPHE) 米Yahoo 日iShares
総経費率0.61%

●トルコ

iShares MSCI Turkey (TUR) 米Yahoo 日iShares
総経費率0.61%

■結論

あまり自信はありませんが、楽しみのためインド、南アフリカ、フィリピン、トルコにも投資してみようと思います。

ベトナム、ミャンマーへの投資には飛びつかないようにしようと思います。



■リンク

▼論文:人口動態と経済成長の関係…よくまとまっています。



▼論文:人口動態から見た各国の経済成長力

▼論文:人口動態からみた米・欧・中の中期経済成長率