■お酒はどれくらい飲まれますか?

患者に飲酒量を問診することは毎日のようにあります。

飲酒量を聞きたいときもありますし、飲酒しすぎないように意識づけるために飲酒量をしっている患者でも何度も聞くことがあります。


「お酒はどれくらい飲まれますか?」
「お酒は飲みません。」
「それはよかったです。」
「でも焼酎はかなり飲みます。」

なんて会話を繰り返すのは時間の無駄なので、

「アルコールはどれくらい飲まれますか?」

と質問の言葉を変更しました。

同様に「ご飯(rice)」のことは、「お米」というようにしています。


■1単位とは

適切な飲酒量を患者にきかれることもあるので、調べておきます。

世間では健常な人で2単位ぐらいまでがいいと書かれていることが多いです。

私もそのように患者にそう説明することにします。

1単位は純アルコールに換算して20gだそうです。


当院の患者では ビール、日本酒、焼酎の水割りを飲まれている患者が多いです。

ちなみに 日本酒1升(しょう)=10合(ごう)=1.8リットル です。
知らないと恥ずかしい思いをしますね。


■2単位/日を指導するとき

2単位を下記のように記憶することにします。

ビールは缶ビールで覚えることにします。

焼酎は水割りで飲まれている方が多いです。ネット検索すると5割ぐらいで割る方が多いようなので、私の印象では周辺の店ではそんなに濃くないです。4割で割って、さらに氷もいれるので、水割りなら3杯と指導することにします。



 













■参考

●アルコール健康医学会
"週5日続けて飲酒して2日連続で休むのではなく、2~3日飲んで1日休む、という習慣をつくることです。"

●OECDのTackling Harmful Alcohol Useというレポート

危険な飲酒はOECDでは「純アルコールを女性で毎週 140 グラム以上、男性で毎週 210 グラム以上消費」として調査されています。1日2単位より厳しい基準です。




(2015/06/20)