産金コスト(鉱山会社が金を採掘するコスト)以下には金価格は下がらないというのはわかりやすい理屈です。

金価格が産金コストを下回れば、鉱山会社は生産を中止するという理由です。

ただ、そう単純なものでもないようです。

一時的に金価格が産金コストを下回っても、鉱山会社は直ちには生産を中止しにくいようです。

生産を中止してしまうと下記のような問題が生じ、再開にコストがかかるからです。

・坑道に水がたまってしまう
鉱区内の温度が上がってしまう
・労働者、行政との調節が必要

金を掘る場所が年々深くなっているという理由などで、年々産金コストはあがってきているようです。

金は株や債券のように自ら配当を生み出すものではなく、私はインフレ対策に購入していますが、売買差益目的に購入するも悪くないように考えを改めました。

【結論】
・金の底値は産金コスト(2013年現在1213ドル)というのは理にかなっている。ただ一時的に下回ることはあるかもしれない。

・株、債券:利益を生み出す仕組みを内包。為替:ゼロサムゲーム。ゴールドは後者に属すると考えていたが、徐々に深く掘らないといけないという物理的な理由により前者といえるかもしれない。

・リスク;新たな鉱山の発見。シェールガス革命のような新たな採掘方法の発見。金の装飾品としての価値の低下。

・産金コストに金価格が近い現在は金購入のチャンス。(2013/11/27 1245ドル)








(2013/11/15)