■杭打以外の要因で傾いた可能性はないのか

三井不動産レジデンシャルのマンションで発覚した杭打問題が大きな問題となっています。その後、杭打データが改善されていたマンションが他にも多数あると報道されています。

そもそも今回の問題は、横浜のマンションが傾くことにより発覚しました。傾いた理由を調べているうちに杭打データの偽造にきづいたのでしょう。

そんなに興味のあるニュースでもないので詳しくは知らないのですが、杭打データが偽造されていたものの、杭打が不十分だったとも限らないようです。杭打はきちんとしていてもデータの測定に失敗すると、別のデータを流用することが業界ではよくあるようです。

素人の推測ですが、傾かない建物を建てるには下記のような手順とします。

[1]地盤調査に基づいて正確に設計する
[2]設計した通りに杭打する
[3]杭打以外の骨組みなどもきっちり建築する

今回は、[2]が不十分であったのではという報道が多いですが、杭打データを流用している他のマンションで傾くというトラブルがないのであれば、[1][3]の理由の可能性もあると思います。

そうなると、傾く可能性は杭打データを流用していないマンションにまで広がります。怖い話です。やはり不動産は必要なだけ保有しておくだけにします。


■地盤カルテ

そういえば私の家を建てる前にも地盤調査なるものをしていただきました。

実際にきていただき調査してくださいましたが、地盤ネットホールディングス(株)(マザーズ6072)が無料でオンラインで地盤調査のデータを提供してくれます。住所を入力するだけで、レポートを発行してくださいます。

全国に500社あるといわれている地盤改良工事会社は「改良の必要性の評価」と「改良工事の施工」を同時に請け負っていることが一般的なようです。そのため、どうしても「改良が必要」という結果になりがちなようです。だまされるといったらおおげさかもしれませんが、プロの設計士でもごまかされるんですね。

そこで、改良を最低限で済むように、「改良の必要性の評価」に特化したのが地盤ネットホールディングスのようです。 ←素人なので、間違っていたらすいません。

ただ今度は逆に、業務の依頼主に配慮して、改良の必要性を過小評価する問題が起きそうな気もします。

素人には分からない世界なので信頼できるプロにまかせるしかありませんが、不安になりますね。


■参考

●地盤ネット

(2015/12/01)