定年の際の失業給付と高年齢求職者給付金
雇用しているスタッフの定年が60歳から65歳に引き上げられました。いつまで勤務してもらえばいいのか調べてみました。
雇用側としては、法的には定年年齢に達した誕生日の前日までにすればいいようです。前日というのも違和感を感じるのですが、法律に明るい人には違和感ないんでしょうね。
スタッフ側としては、失業給付か高年齢求職給付金のいずれかを受け取りたいかで1日変わります。雇用保険に入っていないパートのスタッフには関係ない話です。
・失業給付…65歳に達するは65歳の誕生日の前日なので、失業給付を受けるための65歳未満というのは、誕生日の前々日になります。
・高年齢求職給付金…65歳以上で退職すると失業給付を受けられない代わりに、高年齢求職給付金を受けとれる。離職前の1年間に雇用保険被保険者期間が通算6ヶ月以上必要。
失業給付の方が金額は大きいのですが、求職活動を義務付けられたり面倒が多いようです。スタッフの情報提供して、自ら選んでもらうことにします。
■外部リンクなど(リンク切れはご容赦ください)
●高年齢者等の雇用の安定等に関する法律~wikipedia
"高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(こうねんれいしゃとうのこようのあんていとうにかんするほうりつ)は、1971年(昭和46年)に制定された法律である。通称高年齢者雇用安定法(こうねんれいしゃこようあんていほう)。
2004年(平成16年)12月にこの法律を改正する法律が施行され、年齢による応募や採用の差別を原則禁止とすることが主な目的とされた。2006年(平成18年)4月からは定年の引き上げや継続雇用制度の導入、定年制の廃止からいずれか1つを選んで実施することが義務付けられた。"
●定年~wikipedia
●初めての失業生活
"基本手当を受けとった方がいい人
- 再就職までに時間がかかりそう
- 時間がかかってもいいから多くのお金が欲しい
- 会社都合退職(給付日数が多くなるので)
高年齢求職者給付金を受取った方がいい人
- すぐに再就職できる
- 出来るだけ早くまとまったお金が欲しい
- 手続きを簡潔に済ませたい
- 老齢厚生年金と両方受け取りたい
基本的には、基本手当の方が総支給額が多くなるので、基本手当を全額受け取ることができる人は65歳を迎えるまでに退職して基本手当を受取った方がいいです。
一方、高年齢求職者給付金のメリットは、1回失業認定日に出席すれば全額支給されるので、早く支給してもらってさっさと再就職先を決めたい人にはオススメです。"
●65歳が境目?定年退職の年齢で変わる雇用保険の金額
" 「失業手当の方がたくさんもらえるから、65歳の定年退職を迎える前に64歳で退職して高年齢求職者給付金ではなく失業手当をもらおう」と考える方もいるでしょう。(中略)失業保険を受け取るためには1か月に1度の失業認定と2回の求職活動が義務付けられます。"
(2016/06/30)
June 30th, 2016