■国民体育大会

地元で国体があり、山岳競技会場の救護班をしてきました。

私は内科なので、不安でした。目上の先生に依頼され、仕方なしに引き受けました。外科の先生の方が適任とは思いましたが、会場に応援に来ている高齢者が胸がくるしいといって救護班にこられるかもしれません。なので必ずしも外科の先生に依頼してくださいと、強く断るわけにはいきませんでした。

救護班にこらるのはすり傷の方ばかりでした。内科疾患の方はこられません。最後に捻挫してしまった選手がこられました。私は湿布をわたすぐらいの対応しかできないと説明いたしました。幸いその県のスポーツドクターがおられて、診てくださいました。アイシングとテーピングの指示を出されていました。結果的にも外科のドクターの方が適任でした。

■山岳競技

朝9時から午後5時までまで会場に軟禁です。ケータイ電話の番号を保健師さんに伝えて、2つの会場をうろうろしました。

おかげでたっぷりと競技を楽しめました。今まではテレビでもみたことのない競技です。

山岳競技という名称からは、ひげの生えた山男のするスポーツかと思っていましたら、正反対でした。都会風のスポーツです。DJ風の実況中継を聞き、大きな音でダンスミュージックがかかっています。

国体で行われている山岳競技はボルダリング競技とリード競技です。


ボルダリングは上図のようなコースをゴールまで登っていきます。6分間の制限時間内に2つのルートを上り「完登」を目指します。休憩時間をはさんで、2回繰り返します。全員が完登できても、全員が完登できなくても競技として成立しません。年代、性別順に絶妙のコースを作るのは難しいだろうなぁと思いました。うまく一部の選手のみが登れる難易度になっています。命綱はありませんが、下にマットが敷いてあります。


リード競技は壁を登っていき、どの高さまで登れるのか競う競技です。今回の場合、まったく同じ壁が2つ用意されていました。命綱をつけて登っていきます。こちらは一度でも落ちるとそこで競技終了です。

いずれの競技も楽しく観戦できました。子どもにもボルダリングさせたくなりました。筋力だけではなく、柔軟性、知力も求められるスポーツです。ただ山でのフリークライミングにも挑戦しだすと危ないでしょうから、親としては心配にも思います。

国体会場にいるのははじめての経験ですが、地元の名産品を売ったりする売店などのブースもでています。


■参考

●youtube~遅刻ギリギリ!校舎を登る女子高生の正体は? NTT CM大場美和 Warrior Ninja Climbing
今回の国体にも参加されていた大場美和さんという選手が起用されているTV CMです。自宅での練習風景も紹介されています。

●wikipedia~フリークライミング

(2015/10/05)