■ホルター心電図記録記をおいています

当院は一般的な内科クリニックですが、ホルター心電計もおいています。

車で30分ぐらいのところに基幹病院があり、いつもスムーズに紹介を受けてくださいます。

とはいうもののタクシーしか移動手段がない患者、大きな病院であちこちいくのが難しい患者、平日午前中は仕事で忙しい患者もいます。

またホルター心電図検査だと、検査翌日も機器を外すために受診しないといけません。

というわけで、当院はホルター心電図検記録記をおいています。


■コスト計算

この度、ホルター心電図記録記が壊れてしまいました。修理費は17万円。

購入後8年ぐらいたち、業者によるとそろそろ買い替え時とのこと。

ほんとかなーとも思いましたが、この際なので、新規購入することにしました。本日は即決。営業マンを気に入っているのも影響したかな。

税込54万円。もともとは64万円の見積もりで、故障した機種を10万円で下取りしてくださるという見積もりです。

修理と比べて、37万円の追加の出費ですね。

ブログのネタにもなるので、コスト計算してみました。

診療報酬は1500点。

ランニングコスト
 電極など1回分2000円(8%の消費税込)
 検査会社解析費用1回分7300円(8%の消費税込)

粗利益というんでしょうか、ランニングコストをひいた収益は5700円です。もちろん上記以外に人件費など種々のコストがかかってきます。仮に1700円とします。純収益は4000円となります。(簿記や会計は苦手なので、本当にテキトーな用語の使い方です。すいません。)

ここ2年間の当院の検査数25件。ほぼ毎月1件です。

54万円÷4000円/月=135ヶ月≒11年。

常識的に考えると、11年かけて元を取る前に再び機械が壊れているでしょうね。私が引退してしまう可能性もあります。

多くの検査機器と同様に、開業医は検査機器を導入しても元がとれないようになっていますね。

視点を変えれば、元をとれないような診療報酬体系にしておいて、開業医の検査機器導入数が増えてしまい医療費増大につながらないようになっているともいえます。

(2015/10/02)