■国内株式:外国株式=5:5

いつも勉強させていただいているお二人が共著の本が発売されたのですが、読ませていただきました。

インデックス投資の入門的な本です。

インデックス投資がどうして有利か解説してくださっています。

この本で推奨されている具体的なアセットアロケーションはシンプルです。

国内株式:外国株式=5:5

国内株式はMAXISトピックス上場投信(1348)、
外国株式はニッセイ外国株式インデックスファンド
を購入する。

私は自分が日本人だからといって、日本株に50%もの運用資金をつぎ込むのに違和感を感じます。

それに国内株式と外国株式なら相関係数も高いでしょう。

引退しているならともかく、今後も日本で収入を得る予定の人は、逆にリスク分散のため日本での運用は少なめにすべきと思うです。

またできれば、REIT、商品など他のアセットクラスについての説明も欲しかったとは思います。


■債券投資しなくてもいいんだ(^-^)

私は債券投資は現在の超低金利の世界ではメリットを感じず、あまり行っていません。

非教科書的なポートフィリオで恥ずかしいと思っていました。

ですが、この本でも同様の考えなので、安心できました。

"長期固定金利の普通の債権は、今後利回り低下による値上がりの余地が乏しい上に、利回りが上昇する場合に大きく値下がりする可能性があって「割が悪い」と判断できます。"

先日読んだ「敗者のゲーム」も同様の主張です。

"10年以上運用する資産はすべて株式に投資する。"


■個人版401k

個人版401k、ニュースで聞いた言葉ですが、私にはあまり関係ないと思っていました。

ですが、非常に有利な制度だということに気づきました。

個人版401kについてはもう少し調べてから、別エントリーから投稿させていただこうと思います。

私は限度額いっぱいまで利用しようと思います。


■参考
山崎 元 (著), 水瀬ケンイチ (著) 2015/6/12


"長期固定金利の普通の債権は、今後利回り低下による値上がりの余地が乏しい上に、利回りが上昇する場合に大きく値下がりする可能性があって「割が悪い」と判断できます。"

"当面は、実質的に債券を省略したアセットアロケーションで差し使えないだろうと割り切ることができます。"

"個人型DCを利用可能な人は日本全国に4000万人近くいますが、実際に利用している人は20万人程度。実に0.5%程度しか活用されていません。"

"アクティブ運用商品に対する手数料の高い値付けは、自社に運用能力があることにして、これを高く売りたいと考える運用会社側のビジネス的思惑"

"アクティブファンドの運用者が、「手数料の差に十分見合う以上のアクティブ・リターンを稼ぐ自信がある」というのなら、彼(彼女)は、他人のお金でなく、自分のお金を運用しているほうが自然だということに気づくべきです。"

"(日経平均は)2000年4月の銘柄入れ替えの際に、実質的に中身の50%強が一気に入れ替わり(入れ替えは225銘柄中30銘柄でしたがポートフィリオとしては50%以上入れ替わりました)、これが市場参加者に利用された結果、市場の変動とは関係のない10%以上の下ブレを起こし、前後に連続性の断絶が起きたという出来事です。この時の銘柄入れ替えでは、証券業界が2000億円以上のトレーディング益を稼ぐ一方で、日経平均連動のインデックスファンドへの投資家や、日経平均先物ロング(買い待ち)していた投資家などが大きく損をしました。"

(2015/06/27)