■金が安い

金が安いようです。

中国の経済情勢悪化、それによる中国の金備蓄スローダウン、好調な米国経済で米国株回避の終焉、米国の利上げが近いため、などと説明されています。

分かるような、分からないような、、、。

私の個人的な印象では全世界的に株価は不安定です。

その場合、地金に資金が逃げてもいいような気もするのですが。

下記の図でも金と他のアセットクラスとの相関係数は高くありません。



投機家のみなさんはキャッシュのポジションを増やしているのでしょうか。

配当を生まないアセットクラスとしてはキャッシュも金も同じですが、インフレリスクの分、キャッシュの方が不利に私には思えます。


■金のETFをみてみます

投機家は金は現物ではなく、先物やETFで金を取引することが多いでしょう。

下記が金ETFのチャートです。

確かに投機家のポジションは縮小しています。



■ニワトリとタマゴ

金価格と金保有残高の相関はかなり高そうです。

「金価格が下がるからSPDR Gold Shares残高が減る」のか、「SPDR Gold Shares残高が減るから金価格が下がる」のが、どっちが先なんでしょうね。

金には投機以外に実需があるでしょうが、現在の金価格は実需は置き去りにして、ほぼ投機家の行動(≒SPDR Gold Sharesの残高)で価格が変動しているようです。

ということは、上記から私が読み解くのは、現代の金相場は実需ではなく、投機によって動かされているということです。


■スーパーの買い物

下がった時に買うべきというのが、スーパーなどでの普通の感覚だと思います。

買い増すかどうかちょっと考えてみます。

(当ブログ記事を書きながら考えています。)


■急激な下落でもない感じ

海外価格は安いですが、歴史的には特に安くはない感じです。

ここ数年横ばいで、たまたま少し下がったという様子です。

急激に下がったというわけではないようです。

特に日本円では別に安くもないですが、これは円安の影響で、ニューヨーク価格で判断すべきでしょうね。

10年前まではなんと現在の2分の1から3分の1の価格だったんですね。

ということはまだまだ下がってもおかしくないような気もしますが、株なんかと違って産金コストというものがありますからね。

現在の価格は産金コスト(1200ドル)に近く、さらに下がることがあっても、少しのように思います。

●以前の当ブログ記事「地金(じがね)~産金コスト」





■金以外の商品も安い

ちなみに、原油など金以外の商品も安いようです。




■検索キーワードは金先物と金相場

ところで金の情報をニュースサイトで調べるのにちょっと苦労しました。

「金」というキーワードでは無数のニュースが該当してしまうのです。

「金先物」「金相場」というキーワードで調べるといいと気付きました。


■ポートフィリオに金が占める割合

私が設定している自身の目標ポートフィリオでは、ゴールドは総資産の10%です。

ゴールドが私のポートフィリオに占める割合は現在9.6%です。

ポートフィリオ上は買い増しても、買い増さなくてもいい感じですね。

迷うところです。


■今年の夏休みは購入のチャンス

ところで私は第一商品の店頭にて地金を購入しています。

地金にしているのは、日本経済崩壊における口座封鎖などに備えるためです。

私の仕事時間と東京先物市場との兼ね合いで一年のうちで私が購入できるチャンスは夏休みだけです。

今年の夏休みは旅行などの予定はないので買いに行くことは可能なのですが、夏休みの時間が貴重であることには変わりありません。

迷うところです。

ETF(SPDR Gold Shares)で購入すればそんな悩みからは解放されますが、口座封鎖のリスクは高まります。


■税金の観点から

今年は日本株の大部分を売却しました。

利益が出ているので、このまま年末を迎えれば納税しないといけません。

損益通算できる日本の証券会社の国内口座でSPDRゴールド・シェア(1326~東証)か日本の証券会社の外国株口座でSPDR Gold Shares (GLD~NYSEArca)を購入してみようという気持ちになりました。

購入後年末までに下がっても20%は納税額が減ることにより救われることになります。

(2015/07/29)