■毎月分配型の投信が人気(T_T)

投資信託純資産残高が長らくトップだったグローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)ですが、いつの間にやら3位になっているようです。


毎月決算型の不条理が知れ渡ってきたからだと喜んだら、どうもそうではないようです。

グロソブの純資産は増え続けています。



グロソブの純資産が減ったのではなく、アベノミクスの影響か他の投信の純資産がグロソブ以上に伸びたようです。

純資産残高ランキングの10位内すべて、20位内でも19本が毎月分配型という残念な状況です。


■毎月分配型の投信が不利な理由

投資知識のある人の大部分が毎月分配型が不利であるいうでしょう。

分配金には税金がかかります。

将来譲渡所得が生じても税金はかかるのですが、税金を支払うのはできるだけ先延ばしにした方が複利効果が得られます。

基準価格が下がっているのに たこ足配当している投資信託の場合、配当さえしなければ支払う必要がない税金を徴収されてしまいます。

このようなことを検討せずに購入する人がターゲットなわけですから、信託報酬も高いです。

このような商品を証券会社ではなく、銀行などで投資に熱心でない人にまで売られているのが残念です。


■国税庁が無分配型投信の対策検討中

逆に国税庁にとってはグロソブを購入するような「お客さん」はありがたいですが、外国の信託制度を利用して租税回避する人は目障りでしょう。




素人の私にはしっかり理解できませんでしたが、下記のようなことが書いてあると思います。

・国内の投資信託において5年を越える内部留保(課税繰り延べ)は認めない。
・外国の投資信託に対しては、外国投資ファンド(FIF:Foreign Investment Fund)ルールを導入して課税権を行使している国もあるので参考にする。

上記対応がなされるまでは、外国の無分配の投資信託の方が有利でしょう。


(2014/11/25)