■NISAの口座を開設しました

昨年(2014年1月)からNISAが導入されました。制度についてはネット検索でいくらでもご覧いただけますので割愛します。

年に100万円の投資枠から得られる利益への課税が免除されるという制度です。。

そもそも利益が出ない年もあるでしょうし、NISA外の投資との損益通算もできないのというデメリットもあります。

NISA以外の投資で利益が出ている場合には、NISAで投資した方が得か損かはケースバイケースです。

・100万円の投資で20万円の利益→4万円の課税免除でうれしい

・100万円の投資で2万円の利益→4000円の課税免除でうれしい

・100万円の投資で2万円の損益→NISA外の投資で利益が出ている場合、損益通算できないので、さらに4000円資産が減る

・100万円の投資で20万円の損益→NISA外の投資で利益が出ている場合、損益通算できないので、さらに4万円資産が減る

ということは、NISA外の投資で利益が出ている場合、NISA対象投資で利益が出ている場合さらに利益は増え、NISA対象投資で損益が出ている場合はさらに損益が増えます


[結論]

[1]NISA外の投資で利益が出ている場合は、NISAで投資した方が得とは限らない。運用益を出せる可能性が、損益がでる可能性より高いと予想されるなら、NISAで投資した方が得。

[2]NISA外の投資で利益が出ていない場合は、損することはないのでNISAで投資すべき

[3]投資対象は長期保有できるものの方がNISAの枠の有効活用になる


■NISA海外ETF買付手数料キャッシュバックキャンペーン

SBI証券や楽天証券では、昨年も今年も海外ETF買付手数料が無料になるキャンペーンをしています。



国内株式の売買手数料は格安だったり、ノーロードファンドも多いので、このキャンペーンと併せて考えるとSBI証券や楽天証券に口座をお持ちの方がNISAで購入すべきは海外ETFでしょうね。

NISAに限らずVT(Vanguard Total World Stock ETF)などの管理コストの低いファンドをおすすめします。

私自身がどうするかは悩みます。

というのは私は米国InteractiveBrokers証券に口座を保有しているからです。

・米国InteractiveBrokers証券なら上記キャンペーンを利用せずに、普通に買い付けしても手数料はごくわずか
・米国InteractiveBrokers証券で売却すれば手数料はごくわずか(SBI証券なら高い)
・米国InteractiveBrokers証券で保有すれば配当金に米国で二重に課税されないですむ(SBI証券で二重の課税を戻してもらうには手続きが必要です)

というわけで私は米国InteractiveBrokers証券で購入しにくい銘柄、すなわち日本の個別銘柄を購入することにしました。

NISAで投資しても計算上予想される課税免除効果はわずかですが、種々の投資経験を積みたいいう気持ちもあり、私も初年度(昨年)からNISAをはじめました。


■参考

●金融庁


●なぜこのような制度になったのか?-それには理由があります~大和総研のレポート…私見ですが、制度が恒久化していないためNISAの魅力が減り、また制度も複雑になってしまっています。恒久化した方が(日本国のために)いい気がします。



"③については、厳しい財政事情を考えると、当初から無期限の非課税措置を設けるのは難しく、3
年間の時限的措置であったのを 10 年間に延長されたことをまずは評価すべきでしょう。英国 ISA も
1999 年の導入当初は 10 年間の時限的措置でした。"


●確定申告(外国税額控除)の準備をしよう…SBI証券での外国税額控除(二重課税解消)の手続き方法 http://iwasarobot.hatenablog.com/entry/2015/01/15

(2015/05/12)