■確定拠出年金(DC)の実際の運用~運用する金融機関

まず運用する金融機関を選ばないといけません。

2つの観点から選びます。管理手数料と商品です。管理手数料はもちろん安い方がいいですね。

購入する金融商品はその金融機関が扱うDC用商品から選ばないといけないので、魅力ある商品のラインナップがあるかどうか確認が必要です。

私は普段利用していることもあり、SBI証券で購入しました。

今思うと、普段利用している証券会社と合わせる必要はなかったと思います。運用上も、システム(ID,
パスワード、口座情報など)上も別扱いです。とはいううもののSBI証券は管理手数料も、取扱い商品も悪くないですし、今後DCが広がれはさらに充実してくると期待できる企業風土だと思っているので、悪くない選択肢だったと思います。






■確定拠出年金(DC)の実際の運用~運用銘柄

SBI証券では2015年 現在下記の金融商品を購入できます。世界の株式のファンドで手数料の安いものを選びます。

私と妻2人とも
Exe-i 先進国株式ファンド 70% 47600円
Exe-i 新興国株式ファンド 30% 20400円
合計 100% 68000円/月 で運用しようと思います。




■確定拠出年金(DC)の弱点

素晴らしく有利な制度ですが、最大の弱点は60歳になるまで原則的に引き出せないということです。「年金」だから当然ともいえます。

60歳までに必要となる可能性がある資産は回すべきではありません。60歳までに不足する資金は借金して、60歳になってからDCで返すということも理屈的には可能でしょうが、私は借金するのが好きではないので、おすすめしません。

■参考

●金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術 単行本(ソフトカバー) – 2013/1/9 竹川 美奈子
 出版社が決めたタイトルなのかもしれませんが、年利15%などと書くことによりうさんくさい投資本と勘違いされやすいですし、何についての本かもわかりません。ただ内容は誠実で、確定拠出型年金についてよくまとまっています。書籍代1500円が気にならない人にはこの本を強くお勧めしますが、書籍代1500円を節約されたい方はネットサーフィンすれば必要な情報をえられるでしょう。例えば5時間余分にネットサーフィンしないといけないと仮定します。書籍代1500円を5時間で割ると、300円/時間です。ネットサーフィンも遊びなら疲れないですが、調べものだと疲れるものです。1500円支払って購入して、ネットサーフィンの時間を5時間減らすのは、合理的な判断と思います。

"制度を利用できる人のうち、この制度を活用しているのはわずか0.4%にすぎません。"

●朝日新聞~<特集>年金解剖学

●国民年金基金~個人型確定拠出年金
自営業者は国民年金基金と個人型確定拠出年金と合計毎月68000円までかけられます。ライバルともいえる両者ですが、管轄は一緒なんですね。

●Stairway to Heaven~国民年金基金についての私的提言
"91年の設立当初の予定利率は厚生年金基金などと同じ年5.5%だった。その後、低金利と株価の下落で運用に苦しみ、95年に4.75%、00年に4%、02年に3%、04年に1.75%と予定利率は引き下げられてきた。その結果、同じ加入者でも運用利回りに最大で年率3.75%もの"格差"があるという異常な事態になっている。"

"国民年金基金の加入者数は、03年の79万人から52万人(11年)へと年々減少している。
加入者が増えない理由は、予定利率が低いことと、積立不足があまりにも大きいことだ。1.75%の利息を得るためにつぶれそうな銀行に大切なお金を預けるひとはいないだろうから、これは当然のことだ。"

"あと5年もすれば、設立当初の予定利率5.5%で加入したひとたちが年金を受け取りはじめる。"

"ところで、支払を約束した年金が月15万円で、分配できるお金が10万円しかないとすると、足りない5万円はどこから持ってくるのだろうか。恐ろしいことに、現在の基金の仕組みだと、この5万円は新しく加入したひとの掛金を充てるしかない。"

●自分で年金をつくる最高の方法 (コミュニティ・ブックス) 単行本 – 2013/3/15
大江英樹 (著)
企業型確定拠出年金の解説書のようです。(私は読んでいません)

●AllAbout~年金入門
よくまとまっています。

(2015/09/17)