■システムとしてとらえる

システム思考というものを知りました。

システム思考とは1950年代にMIT( Massachusetts Institute of Technology)で誕生した学問だそうです。

個々の事象はシステムのスナップショットととらえ、システムへのアプローチで問題解決するという解決方法です。

現代社会は複雑化しているので、システムを分析するのにループ図などの図表を用います。

私も実際行ってみましたが、問題をうまく理解できるようになった気がします。






ビジネス書は私にはあまり参考にならないことが多いのですが、システム思考についての下記の本「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?」は大変参考になりました。

「スタッフを増やしているのに、ますます診察室補助の業務が滞るのはなぜか」をシステム思考で考えてみてすっきりしました。

スタッフを増やすことにより、個々のスタッフが分業するため、業務が滞るようになってしまっていることに気づきました。

すなわちスタッフを増やすということは問題解決に逆効果だったわけです。

問題解決のためスタッフの分業をやめるように努めることにしました。

仕事に限らず、プライベートでも短絡的な対応に終始しないように努めようと思います。

■ソフト

Windowsのフリーソフトで FrieveEditor を使わせていただいています。

自由に修正できるので、紙とペンやホワイトボードより、こちらの方が便利です。

院内のミーティングにも用いますが、そのときには少しみえにくいで、適宜印刷したりしています。

Frieve Editor

■参考

枝廣 淳子 (著), 小田 理一郎 (著)

"私たちは問題があると、すぐに問題解決をしようとし、問題の近くに解決策を探します。"

"問題を単発の出来事として考えずに、パターンとしてとらえ、そのパターンを生み出している構造を理解することで、構造に働きかける"

"個々のできごとは、あるパターンのスナップショットといえます"

"人を責めたり、自分を責めるのではなく、「だれがその立場にいても、構造が変わらない限り同じ問題が起きる。だから、みんなで、構造がどうなっているのかを考え、構造を変えていこう」と考えます。"

"システムとは、時間の経過とともにダイナミックに動いていくものです。個別のシステムのダイナミズムを理解するために、システム思考では「時系列変化パターングラフ」や「ループ図」というツールを用います"

"ループ図を描く目的は、あくまでも望ましい変化を起こすために、構造のどこにどう働きかけたらよいのかを考えることなのです。"

"システムを変えるときの全般的な戦略には、①望ましいループを作り出す、②望ましいループを強める、③望ましくないループを断つ、④望ましくないループを弱める、⑤構造は変えずに悪循環を好循環にひっくり返すなどがあります"

●Change Agent
システム思考を用いての人材育成を請け負う会社。

(2015/06/27)