下落幅が低いセクターはあるものの下落はする
■Vanguard社のセクター
公益事業、生活必需品などはリセッションに強いと思って調べましたが、そうでもなかったです。
調べているうちにリセッションに強いセクターを調べるのに、VanguardのETFを利用すればいいと気づきました。先に気づけばよかったです(T_T)
Vanguardは米国株を10のセクターに分けています。
1 VAW 米国素材セクターETF 信託報酬0.19%
2 VCR 米国一般消費財・サービス・セクターETF 信託報酬0.19%
3 VDC 米国生活必需品セクターETF 信託報酬0.19%
4 VDE 米国エネルギー・セクターETF 信託報酬0.19%
5 VFH 米国金融セクターETF 信託報酬0.20%
6 VGT 米国情報技術セクターETF 信託報酬0.19%
7 VHT 米国ヘルスケア・セクターETF 信託報酬0.19%
8 VIS 米国資本財・サービス・セクターETF 信託報酬0.19%
9 VOX 米国電気通信サービス・セクターETF 信託報酬0.19%
10 VPU 米国公益事業セクターETF 信託報酬0.19%
cf)SPY 信託報酬 0.09%
チャートがみにくくなるので1~5と6~10に分けてみてみます。
■まず1~5
リーマンショック時には、3 VDC 米国生活必需品セクターETF、次いで4 VDE 米国エネルギー・セクターETFの値下がり幅が小さいですね。SPYの半分ぐらいですね。
■次に6~10
下落幅が小さいのは、7 VHT 米国ヘルスケア・セクターETF と 10 VPU 米国公益事業セクターETF ですね。
■いったんのまとめ
リーマンショック時に下落をSPYの半分程度の抑えられたセクターは下記です。
3 VDC 米国生活必需品セクターETF
4 VDE 米国エネルギー・セクターETF
7 VHT 米国ヘルスケア・セクターETF
10 VPU 米国公益事業セクターETF
上記であってもSPYの半分程度は下落しました。
2004年から2017年の凋落率です。
SPY +146%
3 VDC 米国生活必需品セクターETF +181%
4 VDE 米国エネルギー・セクターETF +86%
7 VHT 米国ヘルスケア・セクターETF +209%
10 VPU 米国公益事業セクターETF +132%
リーマンショック時にSPYより下落率が半分程度で、2004年~2017年に株価上昇率が高かったので、3 VDC 米国生活必需品セクターETF と 7 VHT 米国ヘルスケア・セクターETF +209% です。
信託報酬0.09%のSPYから、信託報酬0.19%のバンガードのセクター投資に移ると、余分に0.1%の信託報酬がかかることになります。10000ドル投資して、10ドルの信託報酬の差です。
バブルの状況だと思ったら、
3 VDC 米国生活必需品セクターETF ②
4 VDE 米国エネルギー・セクターETF ①
7 VHT 米国ヘルスケア・セクターETF ②
10 VPU 米国公益事業セクターETF ①
の割合で買い増ししようと思います。
■VDC 米国生活必需品セクターETFを再検討
上記ではVDCはリセッションに強いという結論でした。VDCだけではなく、私が保有している同セクターの銘柄を含めて再検討してみます。
私が保有しているのは下記の3銘柄です。(米国株以外も含めます)
UL Unilever plc (ADR) Dividend yield 2.83%
PG Procter & Gamble Co Dividend yield 2.99%
CL Colgate-Palmolive Company Dividend yield 2.13%
確かに下落局面でも下げ幅は半分ぐらいになっていますね。しかし幅が小さいだけで、SPYとの相関関係はかなりありますね。
■ VPU 米国公益事業セクターETFを再検討
VPU 米国公益事業セクターETFについても再検討してみます。
私が保有しているのは下記の3銘柄です。(米国株以外も含めます)
AEP American Electric Power Company Inc
DUK Duke Energy Corp
HE Hawaiian Electric Industries, Inc.
NGG National Grid plc (ADR)
下落局面でSPYより若干下げ幅は小さい印象ですが、その差はわずかです。
■最終的なまとめ
株価下落を軽快するのであれば、
3 VDC 米国生活必需品セクターETF
7 VHT 米国ヘルスケア・セクターETF
次いで、
4 VDE 米国エネルギー・セクターETF
10 VPU 米国公益事業セクターETF
を購入すればよい。
しかし下落幅が小さいだけで、SPY(S&P500)との相関関係はかなりあります。
株価下落への対策を株式銘柄選択で行うのは無理そうです。債権などにて対策する必要がありそうです。
(2017/12/28)
January 8th, 2018