自動車産業は2025年に3倍になるそうです。

しかし水素自動車などはともかく、簡単な自動車なら途上国の中規模工場レベルで作れるようになってきているようです。

現在の大手メーカーの座も安泰ではないかもしれません。

それではデンソーなどの自動車サプライヤーへの投資はどうでしょうか。

少々価格が上がっても、衝突防止機能がないと売りにくいようで、最近は軽自動車にまでさまざまな機能がついています。

しかしこういった技術も途上国にキャッチアップされる気がします。

ですので、今回、自動車産業への投資は行わないことにしました。


■参考

●世界の大手サプライヤー

ボッシュ(独)売上高4兆6600億円
デンソー(日)売上高4兆0959億円…トヨタ依存度が5割弱
コンチネンタル(独)売上高3兆4700億円
現代モービス(韓国)売上高3兆6200億円
マグナ・インターナショナル(カナダ)売上高3兆5500億円
アイシン精機(日)売上高2兆8222億円

●第186回会員研修会「自動車産業のこれからの10年を予測する」L

"2010年における主要国の自動車保有台数を人口100人当たりでみると、米国は約80台、日本は約60台、欧州は55~70台程度。ロシアやブラジルなどの中進国では、20~30台。一方、中国は5.8台、インドは1.7台に過ぎない。"

"2025年の年間販売台数は現在の3倍以上、2億台を超えると予測する。これは、先進国では高齢化や都市集中で緩やかにクルマ離れが進む一方で、中国・インドでは先進国の半分程度まで自動車が普及する、という将来シナリオに基づいたものだ。"

"現在の世界の自動車市場は6,000万台"

"1km当たり1円程度で走れるEVはランニングコストの点で非常に魅力的な存在だ。中国とインドは、車両価格とランニングコストの安さから、EVを主軸に据えて猛烈な勢いでモータリゼーションを進めていくだろう。"

"私が注目しているのはCFRP(炭素繊維複合材料)である。CFRPは鉄の約10倍の強度を持ちながらも、重さは鉄の5分の1程度。加工の自由度が金属よりはるかに高いのも特徴である。地下資源に依存せず拡大再生産できるというメリットもある。このCFRPでは、世界市場に占める日本のシェアは非常に高く、独壇場となっている。"


●自動車産業で起こるパラダイムシフト~EV化は電機産業のビジネスチャンス
低速EVについての記述あり。


●ある技術者が語る「2020年日本車消滅」という衝撃の未来予測
"低速EVは、高級なリチウムイオン電池ではなく鉛酸電池を使うことから、1回の充電で50~100kmしか走れない。"
"ランニングコストはガソリン車の10分の1"
"最高技術を誇る日本の自動車産業関係者に言わせれば、このような低速EVはクルマとは言えないシロモノだ。しかし、もしかしたら破壊的イノベーションを起こす可能性がある"


(2015/05/02)